[支部外] 神崎ひでり : 新しい朝を迎えた、このUGN支部。

[支部外] 神崎ひでり : 仕事に追われ続けながらも、仲間同士に紡がれた絆(ロイス)は、本物であり。

[支部外] 神崎ひでり : その絆を噛みしめる意味もあり、また新たな日常を祝うべく
仲間で支部へ集まるという話であったが────。

[支部外] 神崎ひでり : 「ぶぇええ~~~~ん!!!外寒いでずうううううう!!!」

[支部外] 神崎ひでり : 買い物袋を片手に、支部へと走る少女。

[支部外] 神崎ひでり : ……いや、少女ではない。

[支部外] 神崎ひでり : これでも、男だ。

[支部外] 神崎ひでり : 肌を突き刺すような寒さの中、鼻水が少し垂れそうになりながらも

[支部外] 神崎ひでり : 懸命に、新年を祝う会場へと走っていた。

[支部外] 神崎ひでり : ひでりは、イリーガルということもあり

[支部外] 神崎ひでり : UGN支部での仕事以外にも、喫茶店「スティーレ」の仕事もあり……。

[支部外] 神崎ひでり : ………ちょっとぉ!?年末年始も働くとか、ブラックじゃないですかぁ!?

[支部外] 神崎ひでり : なんて思いつつ。

[支部外] 神崎ひでり : "お祭り"に参加すべく、支部へ、走る、走る、走る。

[支部外] 神崎ひでり : パンパンに膨れ上がったビニール袋には、様々なお菓子、そしてお摘みが詰まっており

[支部外] 神崎ひでり : 適当にワイワイ騒ぐにはもってこいなラインナップをチョイスしたつもり、らしい。

[支部外] 神崎ひでり : 「うおおおおお~~~~~!!!間に合ってくださいいい~~~~!!!」

[支部外] 神崎ひでり : そうして、支部内へ────────。

[支部外] 神崎ひでり :  

[支部外] 神崎ひでり :  

[支部外] 神崎ひでり :  

[支部外] 神崎ひでり : 相変わらずの寒さ。

[支部外] 神崎ひでり : それなりに着込んではいるものの、足元からやってくる冷気が、体内の熱を奪っていく。

[支部外] 歳納京子 : 暖まった支部とは違い、外は寒くはある。
まあ寒くはあるのだが。

[支部外] 歳納京子 : そんな気温も知らず、肩を落としてとぼとぼと。
元気な様子は見る影もない。

[支部外] 神崎ひでり : そんな様子の京子を、ちらりと横目で見て。

[支部外] 神崎ひでり : 「……あ、あれは!しょうがないですよ~!」

[支部外] 神崎ひでり : 明るい声で、そう語りかける。

[支部外] 歳納京子 : 「……ん、ぅ……」

[支部外] 歳納京子 : 「う、むぅ……」
納得しないような顔を向けながら。

[支部外] 神崎ひでり : ……むむむぅ~~~……!!

[支部外] 神崎ひでり : 新年なのに……なんだか、暗いです……!!

[支部外] 神崎ひでり : こんなの

[支部外] 神崎ひでり : ……可愛くないです!!

[支部外] 神崎ひでり : 「……京子ちゃん京子ちゃん!」
ぽんぽん、と肩を叩き。

[支部外] 歳納京子 : 「あ、いやあ、その!……ふぇ?」

[支部外] 歳納京子 : …そうだ、機嫌を損ねてたって仕方ない……と思っていたら、

[支部外] 神崎ひでり : 「うお~~!スーパーひでりん~~!!スマイル~!」

[支部外] 神崎ひでり : ひでり史上最上級のアイドルスマイルを見せる。

[支部外] 歳納京子 : …せめて上っ面でも、完璧に、明るいように振舞わないとなぁ。

[支部外] 歳納京子 : 「……わ」

[支部外] 歳納京子 : 「おおわあ~~~……」

[支部外] 神崎ひでり : 「にひひひ~」

[支部外] 神崎ひでり : 「ほーら京子ちゃんも!」

[支部外] 神崎ひでり : 「さっきまで笑顔だったじゃないですか~!」

[支部外] 歳納京子 : ぱあっと、太陽が後光を指すその笑顔に圧巻され。

[支部外] 神崎ひでり : 「女の子は、笑顔が一番可愛いですよ~!」

[支部外] 歳納京子 : 「…う、あう……」
……そうだ、ここで笑顔をすればみんな気にしな……。

[支部外] 歳納京子 : ………。

[支部外] 神崎ひでり : ニコニコと。

[支部外] 神崎ひでり : これは、僕の本音。

[支部外] 神崎ひでり : 暗いのは、僕は嫌い。みんなが笑顔になれるなら、僕はその方がいい!

[支部外] 歳納京子 : 「可愛い……って、そんなの気にしてられないよ!」

[支部外] 神崎ひでり : 「………」

[支部外] 歳納京子 : 「…だって、…折角、私が頑張れる機会だったのに…その真反対のことしちゃったんだもの」

[支部外] 神崎ひでり : 「……ん~」

[支部外] 神崎ひでり : 自分の顎に指を置き。

[支部外] 歳納京子 : 「……?」
ひでりの様子が少し変わったような気がしたが。

[支部外] 神崎ひでり : 「頑張る必要って、ありますかねぇ~」

[支部外] 神崎ひでり : 「"天才"の京子ちゃんなら、分かるはずですよ~?」

[支部外] 歳納京子 : 「……むぇ…」

[支部外] 神崎ひでり : 「なんたって今日は!」

[支部外] 神崎ひでり : 「ハッピーニューイヤーなんですから~!」

[支部外] 歳納京子 : 「……」

[支部外] 神崎ひでり : 両手を広げ、その場でくるくると回る。

[支部外] 歳納京子 : 「……じゃあ、今日は…頑張らなくてもいいって…?」

[支部外] 神崎ひでり : 「ザッツライト!」

[支部外] 神崎ひでり : グッジョブサインを見せ。

[支部外] 歳納京子 : ”天才”であるために、その努力を。
その頑張りをしなくても……。

[支部外] 神崎ひでり : 「………僕、分からないんですけど」

[支部外] 神崎ひでり : 「京子ちゃんって、結構……過去のこと、引き摺りがちですかぁ?」

[支部外] 歳納京子 : 「……うん」

[支部外] 神崎ひでり : 京子の顔を覗き込む。

[支部外] 神崎ひでり : 僕達は、UGNで働いている。

[支部外] 歳納京子 : 「……う、あうあう」
覗きこまれた顔に、押されつつ。

[支部外] 神崎ひでり : UGNの仕事って大変です。

[支部外] 歳納京子 : 「……まあ、気にしてない訳じゃないよ」

[支部外] 神崎ひでり : 日常を守るために、非日常的なことをやらないといけないので。

[支部外] 歳納京子 : 年越し前の、とある村での事件。

[支部外] 神崎ひでり : だから、僕、なんとなーく分かるんです。

[支部外] 神崎ひでり : みんな、みーんな、何か重たいものを背負ってるって。

[支部外] 歳納京子 : レネゲイドが絡んでいたわけだが、私は私のできる事すらしなかった。

[支部外] 歳納京子 : だからこそ、毎日毎日……やれることを、努力して、一歩ずつ頑張らないと。

[支部外] 神崎ひでり : じーーっと、京子の目を見る。

[支部外] 歳納京子 : 「ぐ、ぅう」

[支部外] 神崎ひでり : 「……やるせないことって、たくさんありますよねぇ」

[支部外] 神崎ひでり : 「京子ちゃん、ここで問題です!」

[支部外] 歳納京子 : 「…わ、わかったから!目を見つめるのはナシ!圧がある!」

[支部外] 神崎ひでり : 「僕の性別を当ててみてください~♪」

[支部外] 歳納京子 : そのまま、目をそらして

[支部外] 歳納京子 : 「……むう?」

[支部外] 神崎ひでり : 両手を広げ、ニコニコと。

[支部外] 歳納京子 : 「どうって、女の子じゃないの?」

[支部外] 歳納京子 : 問題の意図がわからない、というようにきょとんと。

[支部外] 神崎ひでり : 肩を竦め。

[支部外] 神崎ひでり : はー、やれやれ、と言った顔で。

[支部外] 神崎ひでり : 「僕、これでも男なんですよ~」

[支部外] 歳納京子 : 「うぇっ」

[支部外] 歳納京子 : 《真偽看破》

[支部外] 神崎ひでり : 「引いちゃいましたぁ?」

[支部外] 神崎ひでり : 僕は正真正銘の男。

[支部外] 歳納京子 : 「………いや、そのー」

[支部外] 歳納京子 : 「ずっと女の子だと思ってた…だって……」

[支部外] 神崎ひでり : 「あははは~!いいんです!女の子って思ってくれて!」

[支部外] 歳納京子 : 「可愛い、から」

[支部外] 神崎ひでり : 「その方が僕、嬉しいですから~!」

[支部外] 神崎ひでり : 「……! えへへへ~~~!!」

[支部外] 神崎ひでり : 可愛い、という言葉に頬が緩む。

[支部外] 歳納京子 : 率直な感想で、そのまま。

[支部外] 神崎ひでり : 「……そーです!僕は……女の子に生まれたら、もっと、もーーっと、"可愛い"をみんなにアピールできたはずです!」

[支部外] 神崎ひでり : 「でも、僕は男です、筋肉だってつきやすいです」

[支部外] 歳納京子 : …あ、やべ。
……天才な私が間違え……。

[支部外] 神崎ひでり : そう言い、力こぶしを作ってみせる。

[支部外] 歳納京子 : 「……ふむふむう」

[支部外] 歳納京子 : その力こぶしを見て。

[支部外] 歳納京子 : 「こういうのも可愛いって感じしない?」

[支部外] 神崎ひでり : 「……え?」

[支部外] 神崎ひでり : 想定外の答えに、驚く。

[支部外] 歳納京子 : 「だってさー、こう…ひでりんの力こぶってカッコいい!ってより……うーん……」

[支部外] 歳納京子 : 「…可愛いとしか言えない!気がする」

[支部外] 神崎ひでり : 「そ、そう、なんです、か……???」

[支部外] 神崎ひでり : 目をぱちくりとさせ。

[支部外] 神崎ひでり : 動揺が迸る。

[支部外] 歳納京子 : …私の頭は半分が直感で出来ている。残りはラムレーズン。

[支部外] 歳納京子 : その直感がぴーんときた。

[支部外] 歳納京子 : 「むしろ、アピールポイントになりそーだけどね」

[支部外] 神崎ひでり : 「! ほうほう……!」

[支部外] 神崎ひでり : ずい、と一歩近寄り。

[支部外] 神崎ひでり : 「例えばどんな感じですかねぇ!?」

[支部外] 神崎ひでり : 天才の意見に、興味津々。

[支部外] 歳納京子 : 「男と女の可愛さでW可愛い~みたいな?」
わかんないけど、直感とノリで話している。

[支部外] 歳納京子 : 「うぉっ!?え、あそーだなぁ…」
思いがけない接近に、あたふた。

[支部外] 神崎ひでり : 「ダブル可愛い、ふむふむ……!」

[支部外] 神崎ひでり : ふんす!としながら。

[支部外] 歳納京子 : ……私の目じゃ普通に可愛いと思うけどな、でもこれ以上なんて……

[支部外] 歳納京子 : あ。

[支部外] 歳納京子 : 「……あー、そっか!」

[支部外] 歳納京子 : ぽん、と手を叩き。

[支部外] 歳納京子 : 「……ひでりんも可愛いし、私も…天才!」

[支部外] 歳納京子 : 「それでいいんだな!」

[支部外] 神崎ひでり : その答えに、にんまりと笑い。

[支部外] 神崎ひでり : 「その通りです!」

[支部外] 神崎ひでり : 「過去は、確かに変えられないものです」

[支部外] 神崎ひでり : 「ですが!」

[支部外] 神崎ひでり : 「今あるものだって、変わらないはずです!」

[支部外] 歳納京子 : 「……うんうん」

[支部外] 神崎ひでり : 「過去も大切にして……今も大切にして!」

[支部外] 神崎ひでり : 「未来を向いて!歩く!」

[支部外] 神崎ひでり : 「それが、ハッピーじゃないですか~!」

[支部外] 歳納京子 : 「……そう、だよね!過去を引きずってたら……それこそ、ダメだもんね」

[支部外] 歳納京子 : ……過去、”アイツ”はそれに固執してた。
だからこそ、ならないためにも…!

[支部外] 歳納京子 : ぱちん、と両手で顔を叩く。

[支部外] 歳納京子 : 「よーーしっ!」

[支部外] 歳納京子 : 「新生京子ちゃんの誕生でい!」

[支部外] 神崎ひでり : 京子の様子に、満足そうにうんうんと頷き。

[支部外] 神崎ひでり : 「いぇ~い!」

[支部外] 神崎ひでり : ぱちぱちと拍手。

[支部外] 神崎ひでり : 「それじゃあ!元気を取り戻したところで……!」

[支部外] 神崎ひでり : 「美味しいお餅、買いまくっちゃいましょう!」

[支部外] 神崎ひでり : 「みんなをギャフンと言わせられるような!そーんな美味しいお餅を!」

[支部外] 歳納京子 : 「うん、みんなを唸らせて……何も言えなくなるレベルのを!」

[支部外] 歳納京子 : 「そーいうの、ひでりんは詳しそうだからな!」

[支部外] 神崎ひでり : うんうん、やっぱり女の子は、可愛い笑顔が一番ですよね~。

[支部外] 神崎ひでり : だから、僕だって負けません!

[支部外] 神崎ひでり : アイドルスマ~イル!

[支部外] 神崎ひでり : 「ふっふっふ……!僕は喫茶店で働いてますからねぇ~!」

[支部外] 歳納京子 : それにつられるように、にっ!と元気に笑って。

[支部外] 神崎ひでり : 「食べ物の良し悪しくらい!ちゃーんと見分けられますよぉ~?」

[支部外] 神崎ひでり : ドヤ顔しながら、そう語る。

[支部外] 歳納京子 : 「ほへえー、知らなかった」

[支部外] 歳納京子 : 「え、じゃあ…」
じーっと見る。
どうやら私よりも上、高校生らしそうで…

[支部外] 歳納京子 : 「学校に、バイトに、UGN?」

[支部外] 神崎ひでり : にっこりと笑い。

[支部外] 神崎ひでり : 黙ったまま、グッジョブサイン。

[支部外] 神崎ひでり : あとウインク。

[支部外] 歳納京子 : 「!!!!!」

[支部外] 神崎ひでり : 「僕は、めげませんよ」

[支部外] 歳納京子 : 「すげぇ~~~~~!!!」

[支部外] 神崎ひでり : 「ひでりんは可愛い、ひでりんは強い子」

[支部外] 歳納京子 : 「ほえ…」

[支部外] 神崎ひでり : 「こんな逆境に屈してたら、アイドルなんてなれませんからねぇ~!」

[支部外] 歳納京子 : 「ははぁ~……ひでりんって、強いんだな~」

[支部外] 歳納京子 : 「…それじゃ、私みたいにすぐ落ち込まなさそうで凄いや」

[支部外] 神崎ひでり : 「ふっふ~ん!」

[支部外] 神崎ひでり : ドヤ顔しながら。

[支部外] 神崎ひでり : 「実はですねぇ~!僕!UGNのお偉いさんの護衛任務にも就いたことがあるんですよ~!」

[支部外] 神崎ひでり : 「テレーズさんって言うんですよ~?」

[支部外] 歳納京子 : 「護衛…!」

[支部外] 神崎ひでり : 「FHの精鋭エージェントから見事!この僕が可愛く!華麗に守り切った輝かしい経歴があるんですよ~!ふっはっはっは~!」

[支部外] 神崎ひでり : 腕を組みながら、今にも鼻が伸びそうな顔で。

[支部外] 歳納京子 : 「あ、聞いたことある…!アクシズってすごい偉い人…だよね!」

[支部外] 歳納京子 : 「その人を……ほうほう!」

[支部外] 神崎ひでり : まぁもっとも、あの時は……ナルトくんに、サスケさん、キタローさんに、ひろしさんがいたからこそっていうのは、ありますけどね~。

[支部外] 神崎ひでり : 僕一人では守り切れませんでした。

[支部外] 神崎ひでり : 非日常的な力を身に着けても、それは相手だって同じ。

[支部外] 神崎ひでり : だからこそ、僕達は、絆を大事にしなくちゃいけない。

[支部外] 歳納京子 : 仕事の経験は少ない京子にとって、その話はほぼ別世界。
そのため…熱心に話を聞いている。

[支部外] 歳納京子 : 「ははぁ……うーむ、ひでりんは実績も凄いんだねえ」

[支部外] 歳納京子 : …アクシズ?

[支部外] 神崎ひでり : だからこそ!僕は、絆をもっと増やしたい!
欲を言えば!可愛い僕を、可愛い!って言ってくれる人を増やしたい!

[支部外] 神崎ひでり : 「もっと褒めてもいいんですよ~!……?どうしたんですか~?」

[支部外] 歳納京子 : そういや………さっきいたような……
……いいんだろうか。

[支部外] 歳納京子 : 「……VTRさんもそうじゃ…?」

[支部外] 神崎ひでり : 「……え?」

[支部外] 神崎ひでり : 思考がストップ。

[支部外] 神崎ひでり : 「え?」

[支部外] 神崎ひでり : 「VTRさんが、テレーズさんと同じ、アクシズ?」

[支部外] 神崎ひでり : 「……まっさかぁ~!あはははは~~!!」

[支部外] 神崎ひでり : 「京子ちゃんは冗談が上手いですねぇ~!」

[支部外] 歳納京子 : …サスケさんがVTRさんにアクシズだと言っていたが。

[支部外] 歳納京子 : 「ほ、ほんとだってば!見てろい!」

[支部外] 歳納京子 : 《インスピレーション》
VTRってアクシズなの?

[支部外] ミスター・VTR : そうだよ

[支部外] サスケ : その質問にはオレも答えよう
答えは部分的にはいだ

[支部外] 歳納京子 : まずい頭の中に二人の声が響く

[支部外] 歳納京子 : 突然うずくまる。

[支部外] 歳納京子 : 頭を押さえて。

[支部外] 神崎ひでり : 「????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????」

[支部外] 神崎ひでり : 「!? だ、大丈夫ですかぁ!?」

[支部外] 歳納京子 : 「う……ぐうぅう……」

[支部外] 神崎ひでり : 「京子ちゃん!?ちょっとぉ!?京子ちゃ~~~~~~ん!?!?」

[支部外] 歳納京子 : 「今……頭の中に……サスケさんと…VTRさんが……」

[支部外] 歳納京子 : 「アクシズだよって……返してきた……」

[支部外] 神崎ひでり : ひでりんの叫びが、新しい年の、真っ青な空に木霊するのであった。

[支部外] 神崎ひでり : 理解、不能。

[支部外] 神崎ひでり : これが、オーヴァードになるということ。

[支部外] 神崎ひでり : しばらく僕は、蹲る京子ちゃんを介抱して……。

[支部外] 神崎ひでり : その後、いい感じのお餅を買って

[支部外] 神崎ひでり : UGN支部へ戻ったのでした。

[支部外] 神崎ひでり :  

[支部外] 神崎ひでり :  

[支部外] 神崎ひでり :  

[支部外] きりさん : ふう…と息を手に吹いて

[支部外] きりさん : 近所の神社の階段を上がっていく

[支部外] きりさん : 「寒いですねぇ、ハベトロットさんにこいしさん」

[支部外] ハベトロット : 「そうだねぇ…やっぱり、冷え込んできてるよ」

[支部外] 古明地こいし : 「ね~寒いね~」

[支部外] きりさん : 「まぁ風邪ひく事は無いでしょうけども」

[支部外] ハベトロット : 「まあ、それはそれとして防寒対策はバッチリしようね!」

[支部外] きりさん : 「ですねぇ」
手袋を直しつつ

[支部外] 古明地こいし : 防寒対策にマテリアル:心臓を素早く鼓動させる

[支部外] きりさん : 「っと…着いたか」

[支部外] きりさん : 「おみくじでも引きます?」

[支部外] 古明地こいし : 「引く~!」

[支部外] ハベトロット : 「引くよ!」

[支部外] きりさん : 「ではみんなで引きましょうか」

[支部外] きりさん : 小銭を取り出して、三人分のおみくじを買って

[支部外] きりさん : 1d100 今年の運勢 (1D100) > 86

[支部外] ハベトロット : 1d100 ハ、ベ、にゃーん! (1D100) > 67

[支部外] 古明地こいし : 1d100 運勢カモン (1D100) > 55

[支部外] きりさん : 「あっ、良い…」
大吉を見て

[支部外] ハベトロット : 「中吉!」

[支部外] 古明地こいし : 「私も中吉!」

[支部外] ハベトロット : 「きりさんのおみくじ、結婚の欄はどうだった?」

[支部外] きりさん : 「えっ」

[支部外] きりさん : 「えーっと…」

[支部外] きりさん : 1d100 恋愛運 (1D100) > 12

[支部外] きりさん : 「…微妙なところですねぇ…」

[支部外] ハベトロット : 「じゃあ、色々頑張らないとね!」

[支部外] きりさん : 「が、頑張るですか…ふむ」

[支部外] ハベトロット : 「うん!」

[支部外] ハベトロット : 「運勢が向いてない分、自分で頑張らないとねー!」

[支部外] きりさん : 「結婚、ですかぁ」

[支部外] きりさん : 「…正直、こういう職なので躊躇う面はあるんですよね」

[支部外] 古明地こいし : 「誰か気になる人いるの?」

[支部外] きりさん : 「いやあ、考えた事も無いですね」

[支部外] きりさん : 「寡を作るのは躊躇いますよ」

[支部外] 古明地こいし : 「ふ~んなるほど」

[支部外] ハベトロット : 「ふむぅ」

[支部外] きりさん : 「一応命張ってるんですしね」

[支部外] 古明地こいし : 「それもそっかあ」

[支部外] ハベトロット : 「不幸な相手を作りたくないって気持ちはわかるけど、出会った時には備えておくんだよ?」

[支部外] きりさん : 「…出会い、ですか」

[支部外] ハベトロット : 「うん」

[支部外] きりさん : 「…」
何か懐かしむ様な顔

[支部外] きりさん : 「まぁ」

[支部外] きりさん : 「確かにあるのかもしれませんね、そういう出会い」

[支部外] きりさん : 「想像もつきませんけども」

[支部外] ハベトロット : 「にゃはは、そんなものさ!」

[支部外] きりさん : 昔あったからなぁ、見届けた側だけども

[支部外] ハベトロット : 「想像通りだけじゃあ、想像以上の楽しみが手に入らないしな!」
「それでいいよ!」

[支部外] きりさん : 「そりゃロマンチックですね」

[支部外] ハベトロット : 「ロマンは大事だぜ?」

[支部外] きりさん : 「…まぁ、ですね」

[支部外] 古明地こいし : 「そうだね」

[支部外] きりさん : 「あ~あ、まぁもう二十代ですし考えないとですか」
苦笑いしつつ

[支部外] きりさん : 「…んと、そろそろ賽銭入れてお願いごとでもしましょう」

[支部外] ハベトロット : 「おっと、楽しいお話はまた今度だね!」

[支部外] きりさん : 「楽しい話も寒い場所じゃ台無しでしょう」

[支部外] きりさん : そう言って賽銭の前に

[支部外] 古明地こいし : 「寒いと気が滅入るもんね」

[支部外] ハベトロット : 「よーし、誰に祈るかもしっかりしてないけど、色々想いを込めて祈るぞー!」

[支部外] きりさん : 「あはは、私もそうしましょう」

[支部外] きりさん : ちゃりん、と

[支部外] きりさん : 小銭を入れて、軽く念じる

[支部外] ハベトロット : 「えい!」

[支部外] 古明地こいし : 「よっ」

[支部外] 古明地こいし : ぽい

[支部外] ハベトロット : 小銭を頭の上から放ると、手を合わせる

[支部外] きりさん : 色々願うが、まぁ

[支部外] きりさん : 大まかに纏めれば、今年もいい一年にというだけの事だ

[支部外] ハベトロット : 花嫁の幸せと……花嫁になる子達の幸せ

[支部外] ハベトロット : なりたい子も……うん、折角だからお祈りさせてもらおう

[支部外] 古明地こいし : 新年に願いを込めて…特に何も思いつかないけど祈る

[支部外] きりさん : そのまま、鐘をからんと鳴らして

[支部外] きりさん : 「……よし」

[支部外] きりさん : 「んじゃ、戻りましょうかね?」

[支部外] ハベトロット : 「うん!」

[支部外] 古明地こいし : 「戻ろ~」

[支部外] きりさん : そのまま、踵を返して

[支部外] きりさん : 階段を降りていく

[支部外] きりさん : 「ああそうだ」

[支部外] ハベトロット : 「ん〜?」

[支部外] きりさん : 「帰りにお菓子でも買います?」

[支部外] ハベトロット : 「!」

[支部外] ハベトロット : 「いいね!」

[支部外] 古明地こいし : 「!」

[支部外] 古明地こいし : 「お菓子!」

[支部外] きりさん : 「折角着いてきてくれたんですしね、奢りますよ」
そう言って

[支部外] きりさん : 少し寄り道を付け足して、帰路につくのだった

[支部外] : ヒュウッ

[支部外] Unknown :
ズ
 ウ
  ゥ
   ウ
    ウ
     ウ
      ン

[支部外] Unknown : その巨体の胸が開く

[支部外] ハサウェイ・ノア : 疲れを見せて伸びをしながら
「……着陸、成功」

[支部外] ミス太一・VTR : そしてその場には初詣に来たVTRもいた

[支部外] ハサウェイ・ノア : と、言って自らが乗ってきた機体を見る
「……成功だろうか、これ」

[支部外] ミス太一・VTR : 「多分そう部分的にそう」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「ん」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 声が聞こえた方を見て

[支部外] ミス太一・VTR : 「ここは神社なのを教える
 初詣に来た?」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「やあ。騒ぎを起こしてごめんね」

[支部外] ミス太一・VTR : 「いいよ」

[支部外] ククール : 「………」
頭を抱えていた。ちょっと外の空気吸うために出てきたらなんかやってた。

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「はは、初詣か」
「そんなところさ」

[支部外] ミス太一・VTR : 「今からおみくじを引く」

[支部外] ミス太一・VTR : 「一緒に引く?」

[支部外] ククール : 「……まあ、なんだ」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 小さく微笑んで
「おみくじか。良ければ、付き合わせてもらおうかな」

[支部外] ミス太一・VTR : 「わかった」

[支部外] ミス太一・VTR : 「ククールも一緒に引くぞ」

[支部外] ククール : 「そんな余裕あるのか…?いや本人が良いって言うなら良いけど…」

[支部外] ミス太一・VTR : 「ここのおみくじはちょっと本格的だからな」

[支部外] Unknown : 彼の背後にあった巨体は、サラサラと砂になって消えた

[支部外] ククール : やれやれと首を振りながら若干諦めムード。

[支部外] ミス太一・VTR : https://omikuji-guide.com/number/
1d100を振りこのサイトを参考に結果を出す

[支部外] ミス太一・VTR : 1d100 おみくじ (1D100) > 3

[支部外] ユキアグモン(黄) : 1d100 (1D100) > 17

[支部外] ククール : 「へえ、変わったくじだな」(思考放棄)

[支部外] ククール : 「なんだこの怪物は…」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「デジタル・モンスターだよ。知らないのかい?」

[支部外] ユキアグモン(黄) : 第17番 凶 家族を大切に

[支部外] ハサウェイ・ノア : 1d100 (1D100) > 75

[支部外] ククール : 「多分お前はここに生息してる生き物じゃねえ!具体的にはもう6個右くらいのタブだ!」

[支部外] ミス太一・VTR : 「おわァアアア〜〜っ!!!」

第3番 凶 自暴自棄にならず時を待て

煩悩に心を乱していると、真心をだいなしにしてしまうこともある。
青空に1本の線香をたいてもなんの役にも立たない。
しかし、とはいっても身の回りの小さな過ちは防げ。
そして我慢をして時を待て。

[支部外] ハサウェイ・ノア : 第75番 凶 邪魔が入って思う通りに進まない

[支部外] ククール : 1d100 「まあいいかァ!よろしくなァ!」 (1D100) > 100

[支部外] ククール : !?

[支部外] ユキアグモン(黄) : 「ん?場所間違えちゃったかな」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「……はは、ちょっと不吉」

[支部外] ミス太一・VTR : 「まずい皆凶しか出ていない」

[支部外] ククール : 第100番 凶 心配事は解決しない

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「……みんな運が悪いなぁ」

[支部外] ククール : 「……ハァ。しょうがねえ。ちょっとデジモン送ってくるわ」

[支部外] ミス太一・VTR : 「こういう時はお祓いだな」

[支部外] ククール : 《ディメンションゲート》

[支部外] ユキアグモン(黄) : 「うわ!ありがとう!」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「……ところで」

[支部外] ユキアグモン(黄) : ディメンションゲートの中に入っていく

[支部外] ククール : 「またね〜!!!」
ユキアグモン(黄)を送迎してきた。

[支部外] ククール : 「うん?なんだ?」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「連れは君たちだけかい?」

[支部外] ミス太一・VTR : 「この場にはいないが他にも大勢いる」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「へ〜!」

[支部外] ククール : 「まあここには俺たちだけみたいだな、俺も偶々通っただけだし」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「そうか」

[支部外] ミス太一・VTR : 「お祓いについて調べたんだが敢えて凶のおみくじをお祓いせずに受け入れるという方法もあるらしい」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「へえ」

[支部外] ミス太一・VTR : 「おみくじの結果を素直に受け入れ“戒め”として身を引き締めるという考え方もあるそうです」

[支部外] ククール : 「へ〜!」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「なるほどね」

[支部外] ミス太一・VTR : 「イザナミと一緒」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「『邪魔が入って思う通りに進まない』……かぁ。ははは」

[支部外] ククール : 「何か思い当たるところでもあるのかい?」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「ちょっと、ね」

[支部外] ミス太一・VTR : 「何をしたいのかはわからんが大義を成し遂げるのは楽な道じゃないだろうからなァ…」

[支部外] ミス太一・VTR : 「だがそういう道は大体近道はないものだから仕方なかったっ」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「理解してるつもりさ」

[支部外] ククール : 「あー…そういや名前聞いてなかったな。俺はククールってもんだがアンタは?」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「……僕はノア」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「ハサウェイ・ノアだ」

[支部外] ミス太一・VTR : 「オレさまはミス太一・VTR」

[支部外] ミス太一・VTR : 「何をしたいのかわからんがやれるといいね」

[支部外] ミス太一・VTR : 「邪魔が入ったとしても覚悟してるなら乗り越えられるでしょう」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「……ああ」

[支部外] ミス太一・VTR : 「所詮おみくじだけど少しでも身が引き締まったなら引いた意味もオレさま達が会った意味もあるでしょう」

[支部外] ククール : 「まあアンタの事情は聞かないが(絶対面倒になるから)、新年から忙しそうだしやってみせてくれると勝手に信じてるよハサウェイ」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「そうか。ありがとう」

[支部外] ミス太一・VTR : 「もう23:18だからオレさまは帰るけどそっちはどうする?」

[支部外] ククール : 「俺はVTRに合わせるが…そちらさんは?」

[支部外] ミス太一・VTR : 「帰るというのは家に帰るって意味だからククールが合わせるかは任せる」

[支部外] ククール : 「そういう細かいとこは良いんだよ!」

[支部外] ミス太一・VTR : 「わかった」

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「……ごめん。僕にはまだ少し用事があるんだ」

[支部外] ミス太一・VTR : 「なるほどな」

[支部外] ミス太一・VTR : 「それが何かは敢えて聞かないが健闘を祈る」

[支部外] ククール : 「ああ。」
神社に賽銭も済ませてきた。

[支部外] ハサウェイ・ノア : 「わかった。ありがとう」

[支部外] ミス太一・VTR : 「またね〜〜〜!!!」
《ディメンションゲート》で家に帰りました

[支部外] ククール :

[支部外] サスケ :  

[支部外] サスケ : 「まさか誰も居ないとはな」

[支部外] サスケ : それにあたりもとっ散らかっている…何かあったようだな…

[支部外] ユキアグモン(黄) : その場にはユキアグモン(黄)の足跡が残っていた。

[支部外] サスケ : そんなことを思いつつそこそこの土産を手にぶら下げながらふらつき歩いている

[支部外] サスケ : ……これは?

[支部外] サスケ : ユキアグモンの足跡を見つける

[支部外] サスケ : ……

[支部外] サスケ : レネゲイドの秘匿という観点から見て、一般的にEEを無闇矢鱈に使うのは厳禁とされてはいるので咎めることのできる立場ではないが…

[支部外] ユキアグモン(黄) : 足跡がついてから、既に時間がそれなりに経っている事がうかがえる。
当人はその場にはいない。

[支部外] サスケ : 明らかに非現実的な足跡、隠蔽しなければどうしようもないだろう

[支部外] サスケ : 主に二重の意味で

[支部外] サスケ : ザッ…ザッ…と足を使い、足跡を消していく

[支部外] サスケ : 【蝙蝠の耳】

[支部外] サスケ : ……一応支部内にも人は……!?

[支部外] サスケ : 海上からの連絡を傍受し、目を開ける

[支部外] サスケ : 更に…

[支部外] サスケ : ……さて

[支部外] サスケ : 未知の存在に対する対応と、不届き者

[支部外] サスケ : 両方対処する必要がありそうだな